「これは、」と息子はぼくのカーディガンを指さして「あか」と言う。

「いや青でしょ」「あか」「青だよ」「あお」と、何度か訂正すると納得してくれた。

「じゃあ、これは」とぼくが息子のリュックに描かれているイラストの消防車を指さすと、「うー!」と息子は元気よくさけぶ。

「まぁ消防車だけどさ色のこと聞いたんだよな」と言うと「ぴんく!」と返ってきた。

息子は赤とピンクを一緒だと認識している。

「ねぇねぇぱぱ、ぴんくは?」と息子はあたりを見回していて、ぼくは「うーんピンクはなかなか無いんじゃないかな」と困ってしまった。けれどすぐに見つかった。そばの家の庭に咲いていた。

「ねぇみてあれ、ピンクだよ。梅の花だ」

二本のほっそりとした木が寄り添いながら空に向かって伸びていて、それぞれ薄いピンクと濃いピンクの可愛らしい花を着飾っている。

息子は少し見つめてから、嬉しそうにゆっくりと頷いた。

娘に会いにポートアイランドへ。

娘は、昨日今日と無呼吸発作は起こさずに元気な様子。顔もしっかりとしてきた印象。お乳を飲み終わった後は、ずっとしゃっくりをして小さい体を震わせていた。