暗い階段を、息子と一緒に登る。保育園の園庭でめいっぱい汚された小さな靴が、一段一段上がるたびに小さく音を響かせる。

今日から一週間、マンションのエレベーターは工事中。

1,2,3,4と数をかぞえながら登る。私と息子の声が暗い空間を満たしていく。7段登ったら、折り返してもう7段。息子は4が苦手で、飛ばしてしまう。

最上階で待っている妻と妹の元へ、息子は数をかぞえながら登る。自分の力で登り切り、玄関を通り抜けると、リビングに向かって「ママ、できたよー」と陽気に叫ぶ。